スツール製作体験 no.21 / 竹内様ご夫妻
ご夫婦で群馬県からわざわざおいで下さいました。
こちらはご主人様の作品です。
背もたれ部分はケヤキの厚板を背にフィットするように加工。
座面、脚部はサクラ材。
座面板厚45mm。
前脚をサクラ材の微妙な湾曲を利用して表情をつけています。
実はこのバランスをとって丸ホゾを差し込む穴を開けるのは大変なのです。一発勝負の勘が命。
脚棒を一度立てて、穴をあける方向を360度からイメージして開けます。今回はとてもうまくいきました。おめでとうございます。
こちらは奥様の作品です。
背もたれ部分がとてもかわいいデザインです。私もこの雰囲気いいなあ、パクッちゃおう〜なんて。
脚はどできるだけストレートに近いものをお選びになりました。
座面サクラ材はかなり60mmとかなり厚かったので、表面まで丸ホゾ穴は貫通させずに、中でクサビが入り込んでいく地獄ホゾタイプで固定。
小ぶりで本当にかわいらしい作品に仕上がりました。
竹内さん、どうもお疲れ様でした!
午後1時から6時頃まで約5時間の作業となりました。
これでも結構後半は焦り気味(私)の作業。
本当は座えぐりや研磨、そして塗装までいきたかったのですが、さすがに間に合いませんでした。
基本的にこの背もたれ付体験は特注扱いになりますので、やはり背もたれなし、よりはかなり高度になります。
ご夫婦とも木と向き合う機会が多い方たちなのかもしれませんが、息もぴったりでサポートしあいながらスムーズに進みました。
ノミの使い方、のこぎりの基本的構造や使い方などをしっかりとマスターしていただきました。
ちなみにこの背もたれ付自然木スツールは当店では\35,000以上の販売価格。
まさにご夫婦で7万以上の作品をつくりあげたということになります。
でもそれ以前に金額ではないんですね。
自分達がここまで体力と時間をかけて作り上げたという満足感なのだと思います。
是非、大事になさってください。(*^_^*)
ところで竹内さんは趣味で左のような木での作品づくりをしていらっしゃるとのこと。
画像は様々な材質の木を文字盤にした埋木を使った時計です。
時針、分針、秒針とも薄い板をつかってます。
シンプルですが、楽しい作品ですね。
ウチで売らせて〜〜!って頼んだら快諾いただきました。
それがそれが、とても安い!!
「趣味で作っているから」って。
私だったらこの価格ではとても作れません。
価格?来て見てください。
大好評です。
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